鹿児島県の老人ホーム「風の舞」で、入居者6人が相次いでなくなっていたことが分かりました。
1ヶ月の間に6人も亡くなる事があるのでしょうか。
死の時期は選べないものの、一度に6人も亡くなるのは不可解な気もしてしまします。
自然な事だったのか、事件なのかはわかっていませんが、不可解なため現在調査が入っています。
院長からの聞き取りではひどい発言も飛び出しています。
詳しく見ていきましょう。
調査概要
鹿児島県鹿屋市の住宅型有料老人ホーム「風の舞」で、10月から11月半ばにかけて入居者6人が相次いで死亡していたことが21日、分かった。8~9月に介護職員8人全員が退職し、夜間は施設長がほぼ1人で対応していたという。県は施設の運営に問題がなかったかどうか、老人福祉法に基づき立ち入り検査した。施設側は県に対し、6人はいずれも病状が重く、病死だったと説明した。
日経新聞より引用
なんと、2ヶ月もの間に勤務していたヘルパーが全員辞めていたのですね!
一体なぜなのでしょうか。
院長に理由を聞いたところ、「簡単に言えば人間関係でしょうね。裏切りとかもあったみたいだし・・・」
とのこと。
裏切りとは一体・・・・?
介護施設内での雰囲気はよくなかったのでしょうか。
院長の回答が、施設内の雰囲気を物語っているようにも思えます。
どこの老人ホーム?
場所は鹿児島県鹿屋市の住宅型有料老人ホームです。
施設名は風の舞です。
出典:日経新聞
40人ほどの入居者を8人のヘルパーでみていたようです。
建物は3つに別れていますね。
入居者もそれぞれ13人ほどで入っていたのかもしれません。
波江野力院長とは
出典:朝日新聞
少し小さい画像でみにくいですが、報道陣に向かって話している右側が、波江野力(なみえの つとむ)院長です。
左側が施設総括者の波江野満(みつる)さんです。
老人ホーム風の舞では、高齢の方やがんを患った方なども受け入れていたようです。
8人もの職員が辞めてからは、院長が1人で施設をみていたようです。
そんな状態では40人もの利用者に手が回らないのも当然です。
利用者一人ひとりの状況を把握仕切れなかった事がなくなってしまった原因かもしれません。
報道陣に話した内容
老人ホームの波江野院長ら2人が、報道陣の質問に対し語った内容が公開されました。
2人が強く主張していたことは、「なくなった6人は末期だった」という点です。
「少なくとも鹿屋市の特別養護老人ホームは、寝たきりやがんの末期は入居できない。我々が手をさしのべた」
などと、周りの老人ホームでは受け入れられない方達を面倒見ていた。
という内容でした。
出典:朝日新聞
また、たとえ話として「老人は崖のスレスレなところに立っている。風が吹けば転落する」などと話していました。
言い換えれば、老人はいつ死んでもおかしくない
とでもいっているように聞こえます。
更に、「癌の患者もいる。病の老人をここまで生かして、逆に褒めてほしいくらい」
とも話していました。
この発言は、入居者や家族にはとても失礼な発言ではないでしょうか。
8人の職員が辞めた理由
一気に大勢の職員が辞めた理由についても、波江野満総括者はこのように話しています。
「夜勤の手当を1万円から7千円に引き下げる提示をしたら、不満が出た」
「人間関係の問題、裏切りもあった」
実際に働いている職員の気持ちは、院長や総括の2人が確実にわかっているとは言えないでしょう。
本当に上記の理由で辞めたとは思えません。
一気に職員全員がやめるのは、大きな理由があったに違いないと思います。
報道陣に対する、院長と総括2人の発言や態度を見れば、なぜ辞めてしまったのか・・・
理由が明らかな気もします。
入居者のことを大切にしている感じは一切感じる事ができませんでした。
院長らとの意見や考えの違いがあったのではないでしょうか。
ネットの反応
現場では行われている安楽死。
しっかりと制度化すれば、このような問題は起きなかったと思います。朝日新聞より引用
地方の介護施設は常に人材不足。給与を上げても人は来ない。厳しい。
朝日新聞より引用
結果論ってこと言ってることじたい、余り重大な事が起きたとは、思っていないようだな。金だけもらって、放置されて亡くなっていったようなもの。
朝日新聞より引用
最後に
職員不足が、一気に6人もの利用者がなくなった原因ではないでしょうか。
院長1人では、40人もの利用者を管理できるはずがありません。
職員が減ってしまった時に、何か手立ては無かったのでしょうか。
本当に無念でなりませんね。
老人施設も、援助する場所もどこも人手不足です。